企業分析

【2021年最新】内資系医療機器企業 将来性ランキング~MedTech journey~

日本には2018年時点で659社の医療機器製造販売業者が有ります。資本金100億を越える企業は56社有ります。その中でも日本の医療機器産業の将来を牽引する企業に着目して将来性ランキングTOP10にしました。

参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)

ランキングするに当たり「売上高」と「年平均成長率」を掛け合わせる事で一つの答えを示したいと思います!

ランキング結果

内資系医療機器企業 将来性ランキング「売上高」×「年平均成長率」結果

早速ですが、将来性ランキング結果発表です。

売上高と年平均成長率(CAGR)の順位を合算の上、ポイント化し数値の小さい順にランキング化しています。ポイントが同じ場合は売上高が高い企業をランキング上位にしています。

※オリンパスは内視鏡+治療機器事業、富士フイルムHDはヘルスケア事業、オムロンはヘルスケアビジネス事業、コニカミノルタはヘルスケア事業

★図の見方★ 
横軸:売上高 縦軸:CAGR  右上に行けば行くほど将来性に期待が持てる

各社の情報

1位:テルモ株式会社

売上高(2019年度) 6,288億円 2位
CAGR(2017–2019) 6.9% 3位

将来性NO.1企業はテルモ

北里柴三郎博士をはじめとする医師らが発起人と成った創業100周年を迎える、日本を代表するMedtech company。
がん、糖尿病、心不全、フットケアに力を入れています。また予防→診断→治療→予後の一連の流れで患者さんをサポートが出来る総合力が持ち味です。

2位:富士フィルムHD

売上高(2019年度) 5,041億円 4位
CAGR(2017–2019) 9.5% 1位

2位は富士フィルムHD。主に富士フイルム、富士ゼロックスの2つの事業会社を傘下に持つ持株会社です。売上2兆円を超える大企業のヘルスケア事業の中核は医療診断モダリティー事業。日立の画像診断関連事業を傘下入れる事で今後の画像診断領域では世界で戦っていける企業として期待!

3位:オリンパス

売上高(2019年度) 6,418億円 1位
CAGR(2017–2019) 4.0% 6位

3位はオリンパスです。内視鏡治療における確固たる地位を築き内視鏡関連の特許を数多く抱え競合優位性を持ちます。中国市場での拡大が目覚しくAI技術を想定した新型デバイスの広がりに注目です。

4位:ニプロ

売上高(2019年度) 4,425億円 5位
CAGR(2017–2019) 7.2% 2位

世界的に拡大が予想される透析治療に強みを持ちます。過疎地域における 5G を活用した遠隔診療・リハビリ指導の実証実験のコンソーシアムに参画しており、Society5.0時代の進化に注目です。

5位:HOYA

売上高(2019年度) 5,765億円 3位
CAGR(2017–2019) 6.4% 5位

眼科関連の企業に積極的な投資を継続中。ヘルスケア分野とメディカル分野でそれぞれに強みを発揮しています。ライフケア事業以外にも情報通信事業にも強みを持つ点が今後の事業の拡大の可能性が有ります。

6位:シスメックス

売上高(2019年度) 3,019億円 6位
CAGR(2017–2019) 6.5% 4位

2019年IR優秀賞も獲得した会社の見せ方に工夫が見られる血液分析のプロフェッショナル。★検体検査領域で世界7位。ヘマトロジー領域グローバルシェアNo.1★世界190カ国で事業展開★海外売上比率80%超え★女性マネジメント率21.5%

7位:日本光電工業

売上高(2019年度) 1,850億円 7位
CAGR(2017–2019) 3.6% 7位

工学と医学を組み合わせてバイタルサイン(生体情報)計測に長年取組んで来た企業。AED(自動体外式除細動器)の設置、救急車の設備、手術室、ICU、在宅医療まで救急対応を包括的にカバーする医療機器に強みを持ちます。

8位:フクダ電子

売上高(2019年度) 1,333億円 8位
CAGR(2017–2019) 3.1% 9位

クラウド型の検査データ管理システムf’no(エフノ)を活用した、データビジネスに注目が集まります。国内の高いシェアを活かして海外での存在感を高めて行けるかが注目のポイントです。

9位:オムロン

売上高(2019年度) 1,124億円 9位
CAGR(2017–2019) 3.4% 8位

オートメーション(自動化)技術をベースにヘルスケア分野以外でも存在感を発揮しています。ヘルスケア事業でも血圧データと心電図データを統合した新たなデータビジネスモデルに期待です。

10位:コニカミノルタ

売上高(2019年度) 878億円 10位
CAGR(2017–2019) -0.8% 10位

総合評価では10位に位置しました。600社を超える企業の中のTOP10で10位で有る事をご理解お願いしたいですが、同社は個別化医療診断プラットフォームで米国Amazonと手を組むなど、一気に内資系医療機器企業として頂点を目指せる様な画期的な投資が成されています。今後に期待です

鳥の目虫の目

売上高ランキングでは「売上高」と「年平均成長率」を元に内資系医療機器企業上位10社をランキング化しました。

将来性は様々な尺度で見る事が出来ると思いますが、今の業績、直近の成長率が数年後、数十年後の企業の未来を推察する定量データに成ります。少しでも参考に成ればと思います。

Medtech分野は医療産業をベースに成長して来た企業、医療産業以外から参入し影響力を高める企業が入り乱れる言わば異種格闘技戦の様相を呈しています。今後はGAFAを代表とする世界的なプラットフォーマーの参入や、医薬品製造販売を生業にする企業も参戦して来る可能性が高い市場です。

日本政府が掲げるSociety5.0時代に向かう中で、医療とテクノロジーが交わるMedtech産業からは目が離せませんね!

今後のMedtech企業の将来性を左右するポイントは下記です。

★海外売上高比率の高さ。50%以上を維持
★培った独自技術を活かした製品開発、新ビジネス開発
★医療従事者との強い関係性の維持
★M&Aや資本提携、コンソーシアムなどを通じたリソース拡大
★patient orientedな企業姿勢

COVID19の影響も有り2020年の決算はどの企業も厳しい物になる事が予測されます。そんな中での将来性分析もして行きたいと思います。ご期待ください。


注意 免責事項
当医療機器業界の売上高ランキング(2020年)は上記企業の有価証券報告書に基づき掲載しております。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。掲載企業に関しましては今後できる限り多くの企業を反映させるよう努めていますが、全ての企業を反映したものではありません。あらかじめご了承ください。また、情報に関しましては精査をしておりますが、当サイトの情報を元に発生した諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負うものではありません。重要な判断を伴う情報の収集に関しましては、必ず各企業の有価証券報告書にてご確認ください。


トリプルの紹介

ヘルスケア業界でMR、新規事業開発、セールスマーケティング、コンサルティングに従事。数多くのセールスマンとの関わり、MR研修やOJT等通じて実践的なトレーニングの経験も持つ。

現場を知るメディカルジャーナリストとして記事をお届けします

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トリプル
ヘルスケア業界でマーケティングの仕事に従事しながら、ヘルスケア業界以外のビジネスにも関わっています。 医療現場起点のインサイトを集めてブログ記事にします。どうぞよろしくお願いします。