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【日本光電工業株式会社の将来性:2020年11月更新】MedTech journey 〜

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MedTech journeyと題して今注目の医療機器開発企業、医療系ハイテク企業の現在と将来性をトリプルと一緒に見て行きましょう!

今回は日本光電に注目して見たいと思います。

※MedTech:Medical(医療)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、IoTなどのテクノロジーを医療に活用する取り組みも含めた言葉

日本光電とは

日本光電工業株式会社と聞いて電力関係??と思われた方以外と多いのでは。

たしかに、日本光電は電気の力を巧みに活用してここまで成長して来た企業です。創業は1951年。脱・電池の交流電源駆動式の脳波計を発売します。その後、今では当たり前のICUシステムを発売し、複数の患者さんのバイタルサインを集中管理出来る様にしました。1991年には世界初のデジタル・マルチパラメータ テレメータ式ベッドサイドモニタを発売します。

そうです、工学と医学を組み合わせてバイタルサイン(生体情報)計測に長年取組んで来た企業が日本光電です。今ではAED(自動体外式除細動器)の設置、救急車の設備、手術室、ICU、在宅医療まで救急対応を包括的にカバーする医療機器を提供しています。


業績〈20.3〉
売上 1,850億円
営業利益 155億円
当期純利益 98億円

従業員数〈20.3〉
5,357名<連> 3,451名<単>
平均年収 855万円(41.1歳)

参考:日本光電 IR情報,会社四季報https://www.nihonkohden.co.jp/ir/material/pdf/tanshin2020.pdf


売上は2010年以降順調に伸びています。海外売上比率は2019年時点で27.4%。営業利益率は製造業としてのベンチマークと言われる10%程度を安定して推移しています。事業セグメント別に見ると医療機器事業が54.5%、消耗品、保守事業が45.5%です。

中でも売上構成比トップ 35.1%〈19年〉、売上上昇率共に大きな存在が、生体情報モニターです。セントラルモニタ、ベッドサイドモニタ、バイタルサインテレメータ、更にオプションと成る超音波プローブなどです。海外でも収益の牽引役と成っています。海外の事業拠点はその多くが米国に有り、海外売上構成比でも米国が多く締めています。

TOPIC

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、生体情報モニタ、人工呼吸器の需要がかつてないほど増えています。その様な外部環境の変化を受けて増産体制の構築を進めています。特に海外市場では生体情報モニタおよび人工呼吸器の需要が急増したことから、全ての地域で二桁成長しています。

新型コロナウイルス感染症の重症化の目安として動脈血中の酸素飽和度(ヘモグロビンがどの程度酸素と結びついているか)を測ります。その技術がパルスオキシメーターです。

パルスオキシメーターは血液の酸素供給が正常に行われているかどうかを、リアルタイムで測定できる医療機器です。特に高齢者や基礎疾患を持つ方々は新型コロナ肺炎重症化のリスクが高いと言われており、パルスオキシメーターでリスク管理を行う必要が有ります。

現在世界的な需要が高まっているパルスオキシメーターの原理を50年前に発明したのは、日本光電技術者の青柳卓雄氏です。青柳卓雄氏は2015年には米国電気電子学会(IEEE)が医療分野の技術革新に送る賞「IEEE Medal for Innovations in Healthcare Technology」を日本人として初めて受賞しています。

新型コロナウィルス感染拡大を受けて生体モニタ情報を活用した高精度の人工呼吸器の必要性が高まっています。日本光電では世界的な需要に応える為に22の人工呼吸器を提供開始したと言う事も有りこの先世界的な普及が期待されます。

鳥の目 虫の目

HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)

現在、日本光電はHMIを中核技術として医療現場から得られるデータを活かし患者さんに最適なケアサイクルを実現する事を2030年に向けた長期ビジョンで掲げています。

HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース):は人間と機械との接点。センサ技術、信号処理技術、 データ解析技術の総称ですが、パルスオキシメーターを始めとしたセンサー技術を中核技術と位置づけ、医療現場で使用される医療機器と患者さんをつなぎ、今注目のビックデータを解析する中で新たなバリューを発揮して行こうと言う事だと思われます。

今後医療業界にもAI:artificial intelligence〈人工知能〉技術は浸透してくるでしょう。その際にAIの能力を左右するのはAI学習に必要と成る情報量です。しかし、健康関連の情報の入手は一般的に非常に厳しい制限の中に有る為、容易に入手する事は叶いません。

しかし、今後の医療機器はIoT(Internet of Things)を搭載し、利用者に近い場面でデータを処理する「エッジコンピューティング」が浸透して行く事がAIの未来として予測されています。

その時に、生体情報を正確に計測する医療用センサー技術こそがAIやIOT技術を左右すると言っても過言では有りません。これだけ世界中に浸透する日本光電の医療機器と生体情報センサーを使えば自動的にデータが集約されAI学習に繋がり、新たな治療薬、医療機器開発、治療法や予防法の発展に繋がるかもしれませんね。非常に夢の有る話です。これからの日本光電に期待したいです。


MedTech journey これまでの記事一覧

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トリプルの紹介

ヘルスケア業界でMR、新規事業開発、セールスマーケティングに従事。数多くのセールスマンとの関わり、MR研修やOJT等通じて実践的なトレーニングの経験も持つ。

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