企業分析 製薬企業

【中堅内資系製薬会社】売上高ランキングTOP11-20

投稿日:2020年7月18日 更新日:

これまで企業特集、ランキングシリーズともに内資系製薬会社上位10社を対象にしてきました。ただ実際には数多くの製薬会社が日本にはあります。

当ブログでは包括的に企業の特集を組み、売上高や開発状況など様々な情報から将来性を解いていきたいと思います。

今回は中堅製薬会社売上ランキングです。ランキング11-20位には、小野薬品や大正製薬に始まりジェネリックメーカーの日医工、漢方のツムラなど多種多様な企業がランクインしています。

あなたの気になる製薬会社はさてランキング何位でしょうか!?

内資系中堅製薬会社売上高ランキング

売上の順位では11位が世界初の免疫チェックポイント阻害剤を開発したことで有名な小野薬品工業です。薬価ダウン大きな影響を受けてはいますが、今年度の成長も維持される見通しです。

12位はリポビタンDで有名な大正製薬、13位が点眼剤領域でNo.1企業の参天製薬が位置しています。

14位にはお菓子で有名な明治HDの医薬品事業がランクインし、15位16位には日医工、沢井製薬の大手後発医薬品メーカーがいます。

17位はDAKEJANAI TEIJINの帝人ヘルスケア部門、18位には湿布で有名な久光製薬、19位は旭化成の医療・医薬部門、20位には漢方薬のツムラとなっています。

一方年平均成長率(CAGR2017-2019)をみると、沢井製薬が大きく伸ばしていることが分かります。11.3%の成長率はTOP10にランクインしている中外製薬の11.7%に次ぐ成長となっています。

明治、参天製薬、小野薬品、日医工、ツムラ、日医工はプラスの成長率となっている一方で、久光製薬、旭化成は僅かにマイナス成長となりました。

売上規模と成長率の相関関係を上位20社でみると、R2=0.0007となり相関関係は見られませんでした。一つの薬剤で大きく売上を左右する医薬品メーカーでは、単純に事業規模から将来を予測することは難しいといえます。しかしながら、年次の推移を追うことで傾向を予測することは可能となるでしょう。

参謀侍の解説

過去の記事を含め内資系製薬会社TOP20について売上データをまとめてきた。産業別の市場規模では製薬業界は11.3兆円(29位)となっており、医療費の約25%を占める大きさとなっている。売上高1,000億円を超える企業も多数存在しており、その境目がおおよそ20位となっている。

業界全体としては向こう数年の見通しが、横ばいからやや減少と予測されているが、今年度も成長を続けている企業も一定数存在している。

今回は11-20位の企業にフォーカスを当てているが、上位10社と比べてユニークな企業が目立つように感じる。

例えば、小野薬品工業は先に書いた通り世界初の免疫チェックポイント阻害剤を上市させ、参天製薬も眼科領域に特化することで、ニッチ市場にてリーダーの座を築き上げることができている。

ニッチ戦略でブランド力を高めた企業としては久光製薬も同様である。 “張る文化” に強い拘りを持ち今や、医療用の製品M、一般用の製品Sを知らない人は少ないのではないだろうか。漢方薬に特化しているツムラも東洋医学に長けている医師から絶大な支持を受けている。

明治や帝人、旭化成は本流ではない分野であるところからスタートし会社を支える事業に成長させている。

ジェネリックメーカーの日医工、沢井製薬は国策が後押しをしたこともあり成長を続けている。その上で単に同質の薬剤を提供するのではなく、いかに付加価値をつけられるか?に注力されている。

大手企業と比べて規模こそは小さいもののこれぞという強みを有している企業が連なっている。その理由は何か?個々の企業特集はまた改めて行っていきたいと思う。

過去記事はこちら:【2020年最新】内資系製薬会社 将来性ランキング-売上高総集編-

-企業分析, 製薬企業
-, , , , ,

執筆者:


関連記事

参謀侍が見た製薬会社の動向と将来性 “大日本住友製薬”

読者の皆様いかがお過ごしでしょうか?冷静にこの状況に立ち向かい、克服していきたいものですね! さて今回は大日本住友製薬の特集です。ベテランの方々にはマルピーといった方がしっくりくるかも!?ではみていき …

参謀侍が見た製薬会社の動向と将来性 “アステラス製薬株式会社”

アステラス製薬の名前の由来知っていますか?「明日を照らす」そんな製薬会社に将来育っていくことを目指してつけられたようです。まさに今の時代このアステラスの名前のように自身の将来性に希望をもっていきたいも …

【2025年将来性予測】これからの製薬業界はどうなる?

先日のロリーマシロイの記事(武田薬品の退職金はおいくら?)やトリプルの記事(IMR(独立型MR)の可能性)もあったように、今製薬業界は大きなうねりの中に入っています。 元々この10年間で低分子化合物( …

参謀侍が見た製薬会社の動向と将来性 “大塚ホールディングス”

あなたはポ〇リ派!?アク〇リ派!? 忙しい朝の栄養補給にはカ〇リーメイト、元気を出したいときにはオロ〇ミンC、熱中症にはOS-〇。 ん?それはCMでもみるしよく知っているけれど、医薬品と関係あるの?? …

参謀侍が見た製薬会社の動向と将来性 “協和キリン株式会社”

皆さんビールは好きですか?何の種類が好きですか?今回はキリンビールの話です。 ではなく、製薬会社の協和キリンについて解説していきたいと思います。 親会社はまさにキリンビールで、会社の懇親会では他社のビ …