MRの資産運用

【2021年5月更新】武田薬品の早期退職金はおいくら?受け取った方がいいの?早期退職金の正しい運用方法も考えてみた!

みなさんこんにちは!

お金の探究者ロリー・マシロイです!

2020年8月、製薬業界にまたもや激震が走りました。武田薬品のリストラが発表されたのです。今回はMRなら一度は提示されてみたい巨額早期退職金をテーマに金持ちMRになるための取るべき行動を探究したいと思います。

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早期退職金はおいくらか?

勤続年数に比例して最大で月給60ヶ月分の上乗せ退職金が出るという話です。さすが武田薬品だけあって早期退職金もBIGですね…。当事者の皆さんの気持ちはわかりませんが、外野としては羨ましく感じてしまいます!

もう少し、具体的な金額も計算してみたいと思います。受けるかどうか非常に迷いそうな年齢である40歳の場合で計算して見ましょう。

月給50万円として、上乗せ退職金は40ヶ月分だとしましょう。そこに、もともと貰える分の退職金を加えます。勤続18年で会社都合での退職を考慮し、約1000万円程度と想定します。すると…

早期退職金:3000万円!!!

40歳でこれであれば50代だったら5000万円超えもあり得ますね…。いろんな状況の方がいらっしゃるかと思いますが、素直に羨ましい限りです。

受け取るべきか?受け取らないべきか?

では、この3,000万円の退職金受け取るべきなのでしょうか?それが問題ですよね…

ここでは「次の仕事どうするか問題」は無視し、受け取った早期退職金3000万円を資産運用する場合に受け取るべきか受け取らないべきか?で考える事にします。そしてこれは武田薬品MRに限らずどなたにも当てはまる話でもあります。

結論:『40歳で貯蓄が1000万円以上かつ資産運用経験がある方は受け取って良し』

巨額の早期退職金をもらってはじめて資産運用を考えるのは非常に危険です。もしあなたが貯蓄もしておらず、資産運用経験もないのであれば早期退職金を受け取ってはいけません。なぜならばカモがネギを背負って歩いている事に他ならないからです。不動産会社、銀行、証券会社、保険会社があなたを逃すことはないでしょう。

「自分は大丈夫」なんて思ってはいけません。今まで資産運用どころか、わずかな貯金すらできなかったあなたは、自分が扱える金額を遥かに超えた退職金を手にした瞬間に舞い上がってしまいます。そして、当初は定期預金でいいと思っていたにもかかわらず、欲を抑えることができなくなります。サラリーマンとして成功した自分なら投資もうまくいくはずだ、と…。

そこでみんな同じことを考えます。「増やしたいけど失敗はしたくない」この考え方の結果、今まで多くの方が散っていったように、あなたも様々な業者の甘い言葉に騙されて早期退職金の大半を失う事になります。

「増やしたいけど失敗したくない」の何が悪いのかわからない方は、#1 金持ちMRさん 貧乏MRさん 〜MRは金持ちなのか?〜を読んでみてください。

早期退職金3000万円の運用方法

とはいえ、「欲しいものは欲しい」「受け取ったら増やしたい」そんな方のために、私がもし40歳で貯蓄ゼロで3000万円受け取ったらならどうするかを紹介したいと思います。もしこの通りにできるのあれば、少なくとも大失敗は避けることができると思います。

まず、3000万円を3つに分けます。

  • 生活防衛資金
  • 数年以内に使うお金
  • 資産運用資金

生活防衛資金とは3ヶ月〜6ヶ月の生活に必要な資金のことを言います。なんらかの理由で収入が途絶えた場合に備える資金です。今回は転職先が決まっていると仮定していますので、個人差はあるものの100万円もあれば十分かと思います。

数年以内に使うお金とは、子供の大学入学金や、車の購入代金など、確実に使うことが決まっているお金のことをいいます。資産運用は5年以内と言った短期で行うものではないので最初から除外しておく必要があります。ここではざっくり300万円とします。

そして残った2600万円が資産運用資金となります。

ここで一度考えなければいけないのは老後2000万円問題は一応クリアしているということです。このまま定期預金にしておけば良いということなのでしょうか?私は、今まで貯金もできずに生きてきた人が2000万円で足りるとは到底思えません。逆に2600万円の定期預金にどんどん手をつけていつの間にかゼロになっている可能性が高いと思います。やはり資産運用は必要だと考えた方が良いでしょう。では、具体的な投資方法を発表します。

それは、『3年間に分けて分割投資する』です。

つまり、毎月72万円づつ積立投資をすることになります。なぜ分割投資なのかというと、2600万円一気に投資した直後にリーマンショックのような金融危機が起きた場合を想像してみてください。

大事な早期退職金が半分の1300万円以下に減ってしまいます。その後戻るのに何年かかるかもわかりませんし、ショックのあまり売却してしまうかもしれません。この悲劇を防ぐことができるのが分割投資であり、この投資方法をドルコスト平均法と言います。つまり時間を分散してリスクを下げるのです。

次に、投資対象も分散させます。Apple株やAmazon株に一点集中するのではなく、数百社以上に分散投資できるファンドを利用します。また、株だけでなく資産クラスの分散も必要です。今回は株と債券に半々に投資する事にします。つまり、投資対象を分散してリスクを下げます。

退職金運用の3ステップ

  1. SBI証券に口座開設する(海外ETFに自動積立投資できる証券会社)
  2. SBI証券に2600万円預ける(MRFという普通預金のようなものにする)
  3. 海外ETFのVTとLQDを毎月36万円づつ自動で買ってくれるように設定する

これで完了です。VTとは世界中の株に投資できるファンドで、これをもつだけで前世界の企業の株主になることができる超優良ファンドです(S&P500に投資するETFでも良いのですが、今回のケースはVTもお勧めです)。LQDはアメリカの一流企業2000社の社債に分散投資するファンドです。分散投資でリスクを下げた分、年間リターンは5%くらいになります。私は十分なリターンだと考えています。

そしてこれと同時に、毎月の給料から貯蓄をはじめることも重要です。3年経過後も手取り収入の10%以上(毎月5万円以上)は積み立てを続けるようにしましょう。そうすれば、40歳の時の早期退職金2600万円は60歳になる頃には多くの場合7000万円を超えている事でしょう。

早期退職金の提示に備えるという事

武田薬品のMRさんだけでなく、誰にでも巨額の早期退職金が提示されることはあり得ます。その時に自信を持って受け取れるようになるためにも、1日も早く貯蓄と資産運用を開始することをお勧めします。大金を手にする不安を無くし、資産運用した場合の将来価値を知れば、より正しく人生の判断ができると思います。

そのためには、お金のない今のうちから、1日も早く積立投資を始め資産運用の経験を積むほかありません。カモがネギを背負って歩かないためにも、より良い人生のためにも、金持ちMRさんになるためにも、一歩踏み出してみませんか?

まとめ

今回の投資方法にはもう一つの狙いがあります。それは、配当を受け取るという事です。投資信託ではなく、わざわざ海外ETFにしたのは配当を受け取るのに最適な投資方法だからです。本当にリタイアした時に、配当が出ていれば元本を取り崩さずとも収入を得ることができます。

元本を崩さなければ、永久にあなたの生活を守ってくれる資産になってくれます。ちなみに、7000万円の配当が3%だった場合、毎年210万円受け取ることができるということです。

いかがでしたか?早期退職金を受け取ったあと何ができる(どうなってしまう)人間なのかを基準に、早期退職を受けるべきかどうかを探求してみました。このブログがみなさんのお役に立てば嬉しいです^_^

✳︎この投資方法は貯金ばっかり何千万円ももっている方にも応用できます。投資商品は他にいくらでも選択肢がありますが、およそ3年かけて分散投資する事をおすすめします。

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ロリー・マシロイ

証券会社勤務を経てMRへ転職。MR育成の際にお金の知識を教えることで、売れるMRに成長する事例を体験した。MRは専門知識は高い反面、お金や商品を扱うことがないことと、働く意味とお金の知識は密接に繋がっていることがその理由だと考え、このブログを通して多くのMRにお金の知識を伝えたいと考えている。

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