みなさんこんにちは!
お金の探求者ロリー・マシロイです!
積立投資で資産運用デビューした人が私の周りでもどんどん増えてきました。よく聞かれる質問に、「iDeCoとつみたてNISAどっちを買ったらいいんですか?」や「iDeCoと投資信託どっちを買えばいいのですか?」というものがあります。
今回は、そんな投資初心者の皆さんのためにやさしい解説をしてみようと思います!
目次
iDeCoはお得な制度の名前
iDeCoはもともとは個人型確定拠出年金という名前の制度でした。
個人が毎月決まった(5,000〜23,000円の範囲で自分で決める)金額で年金を積み立てていく制度です。この制度の特徴は以下の3つです。
- 儲けた分にかかる20%の税金が免除
- 積み立てた金額を所得控除できる(年8万円くらいの節税)
- 60歳まで引き出すことができない
つまり、iDeCoは自分で老後資金を作るのに最適な制度ということになります。
「iDeCoと投資信託どっちを買ったらいいのか?」という質問への答えは、「iDeCoを買うのではなく、証券会社でiDeCo口座を開設して、iDeCo口座の中で投資信託を買う」ということになります。
NISAもお得制度の名前
NISAもiDeCoと同じように、制度の名前です。NISAには現在3種類あります。
- NISA(通常NISA)
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
どの制度も儲けた分にかかる20%の税金が非課税になる制度です。ここでは、iDeCoと同じように積立投資に向いている「つみたてNISA」に関して解説したいと思います。
つみたてNISAとは、年間40万円を上限に毎月積み立て金額を自分で決めて投資信託を購入し、最大20年間で800万円の資金を非課税で資産運用することができる制度です。
年間40万円までなので、月33,333円を上限に積み立てることができるということです。
つみたてNISAも証券会社でつみたてNISA口座を開設して、つみたてNISA口座の中で投資信託を購入することになります。
どっちをやればいいの?
では、iDeCoとつみたてNISAどっちをやればいいのでしょうか?
答えは「どっちも」です!どっちも使わないなんてもったいないくらいお得な制度だから当然です。
しかし、 iDeCoは上限23,000円、つみたてNISAは上限約33,000円なので、合わせて毎月56,000円です。夫婦だと毎月112,000円になります。日本人の家計調査の結果を見る限りはほとんどの家庭でiDeCoとつみたてNISAを上限まで使うことは出来ないようです。
そこで、優先順位も説明しておきたいと思います。
- 3ヶ月分の生活費相当の貯金を作る(このくらいの貯金がある人でなければ投資は無理)
- 毎月の収支の黒字額を確認する(無駄な支出をカットして黒字額を増やしましょう)
- iDeCoを優先する
- iDeCoの上限23,000円を超えたらつみたてNISAを利用する
- つみたてNISAの上限33,000円を超えたら、特定口座(普通の証券口座のこと)で積立投資する
こんな感じです。積立投資は継続することが最も重要なので、そもそも継続できる人以外は始めてはダメです。そのために、まずは生活防衛資金として生活費の3ヶ月分の貯金は最低限必要です。
次に、毎月無理なく積み立てるためには毎月の家計の黒字額を把握することが重要です。繰り返しますが、継続できない積立投資はやるだけ無駄です。
ただ、それではいつまでも積み立てを始められない人もいると思います。そこで、毎月の給料から積み立て分を給与天引きのように差し引いてしまい、残った分で生活するという方法があります。こうすれば必ず継続できるので、私はありだと思っています。
iDeCoを優先する理由は、iDeCoの方が積立投資に向いているからです。また、60歳まで解約できないのはデメリットではなくメリットだと思います。老後資金を貯めるために積み立てているのに、途中で解約してしまっては何の意味もありませんから。
ただ、老後資金が要らないという人は、つみたてNISAから始めていいと思います。
そして、iDeCoとつみたてNISAの上限を越えてもまだ積立投資をするという方は、特定口座での積立投資ということになります。何の特典もないので優先順位は一番低いですが、もちろん金額の上限はありません。
じゃあ、投資信託ってなに?
iDeCoとつみたてNISAの制度を使って、何を買うのかというと「投資信託」ということになります。
投資信託と一口で言っても、それこそ5万とありますので、どの投資信託を選んだらいいのかという問題が出てくるのです。
投資信託とは、自分で株や債券や不動産を購入して資産運用するのではなく、プロがひとまとめにしたパック商品を選ぶことで、プロに任せて資産運用できる便利な投資商品です。
また、自分で株を買う場合は最低購入金額が数十万円だったり、不動産だったら数千万円もしたりしますが、投資信託であれば100円から購入することができるのも大きなメリットです。
それでは、投資信託選定において特に重要な3つを紹介します。
- インデックスファンドから選ぶ(日経平均やS&P500などの株式指数に連動した値動きをする投資信託)
- 購入手数料無料(ノーロード)の投資信託から選ぶ
- 年間コスト(信託報酬など)が0.5%未満のものから選ぶ
このような条件で縛りこんでいき、購入する投資信託を選ぶことになります。
なぜインデックファンドであることと、手数料が低いことが重要かというと、ぼったくり投資信託を避けるためです。結局、どの投資信託が一番儲けるかは誰にもわかりませんので、ぼったくり投資信託を避けることが最も重要ということです。
これらの条件を満たしている中で、私が最もおすすめしている投資信託を一つ紹介しておきます。
毎度お馴染み「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。(投資は自己責任でお願いしますw)
まとめ
いかがでしたでしょうか?iDeCoとNISAと投資信託の関係が少しわかりましたでしょうか?
また、積立投資の考え方にも少し触れましたが、投資信託で積立投資をする際に、iDeCoとつみたてNISAを使うことになるので、切っても切れない関係と言えます。
前述のように、積立投資は継続できなければ意味がありません。しかし、制度が充実した現在は少額から始めることが出来るので、「まずは無理のない金額から始める」というのが今風だと思います。
実は、積立投資には継続することに加え、もう一つ重要なことがあります。
それは、出来るだけ早く始めることです。投資期間が長ければ長いほど成功する確率が高くなるからです。長く続けるということは、途中でやめないということと、出来るだけ早く始めることで達成できるのです。
資産運用はリスクが伴いますが、「資産運用の最大のリスクは資産運用していなこと」だと思っています。
習うより慣れろと言います。とりあえず気軽に少額から始めてみませんか?
ロリー・マシロイ
証券会社勤務を経てMRへ転職。MR育成の際にお金の知識を教えることで、売れるMRに成長する事例を体験した。MRは専門知識は高い反面、お金や商品を扱うことがないことと、働く意味とお金の知識は密接に繋がっていることがその理由だと考え、このブログを通して多くのMRにお金の知識を伝えたいと考えている。
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