みなさんこんにちは!
お金の探究者ロリー・マシロイです。
つみたてNISAとiDeCoどっちがイイのでしょうか?どちらで積み立て投資を始めたらいいのか迷っている方も多いと思います。今日はどちらを選ぶべきなのかを探求していきたいと思います。
目次
つみたてNISAの特徴
- 年間40万円まで(月33,000円)
- 最長20年間運用益非課税
- 投資対象が一定基準を満たした投資信託に限られる
つみたてNISAは運用益が非課税になることが最大のメリットで、積立投資を始めるためのとてもお得な制度です。実際つみたてNISA口座開設者の76.6%が投資未経験者であり、つみたてNISAで投資デビューを果たす人が続出しています。
iDeCoの特徴
- 年間27万6千円まで(月5,000円〜23,000円)
- 運用益非課税
- 全額所得控除
- 公的年金等控除・退職所得控除の対象
- 60歳になるまで引き出せない
iDeCoはもともとは個人型確定拠出年金という名称でした。その名の通り、「個人の判断」で「金額と投資商品を選び拠出」し「自分の年金を作る」ことが出来る制度です。老後2000万円問題で口座開設数が一気に伸びiDeCo加入者数は169万人(令和2年8月時点)となっています。
つみたてNISAと iDeCoの違い
どちらも運用益非課税という大きなメリットがありますが、主な違いは3つあります。
- いつでも引き出せるか
- リバランスした場合の税制
- 所得控除になるか
iDeCoというと「60歳まで引き出せない」から始めにくいという方もいるほど大きな違いのようです。一方つみたてNISAはいつでも引き出せる反面、一度売却してしまうと非課税の権利はそこで終了してしまいます。株の投資信託を売却して債券の投資信託に「リバランス」するような際にはその年の40万円の枠までしか非課税になりません。
そして、「所得控除になる」です。私はこれが最大の違いだと思います。所得額によりますが、上限の27万6千円拠出すれば毎年8万円ほどの税金が戻ってきます。言い換えると27万6千円投資すると確実に35万6千円に増えるということです。サラリーマンにできる数少ない節税手法の一つでもあります。
結論
お得なのは圧倒的にiDeCo
ただ、つみたてNISAとiDeCoそれぞれの特徴を活かして使い分けることをお勧めします。
- 老後資金を貯めたいのならiDeCo
- 60歳までに使う可能性があるならつみたてNISA
つみたてNISAはただ運用益が非課税になるので、積立投資するのであれば必ず使った方が良い制度です。例えば20年後1,000万円の利益が出た場合、本来は200万円も税金を取られてしまうのですからとても大きなメリットです。60歳前に必要になる可能性のある資金であればつみたてNISAとなります。
iDeCoも同じメリットがありますが、上述のように一度売却して再投資しても非課税は適用される点はさらに強力なメリットです。さらに、所得控除による節税効果もあります。そもそも老後資金を貯めるのですから、60歳になる前に使ってしまっては意味がありません。60歳まで引き出せないのもむしろメリットになります。老後資金を貯めるのであればまずはiDeCoの枠を使うのが正解です。
まとめ
今回はつみたてNISAとiDeCoのどちらを選ぶべきかを探究しました。ただ、結局はどちらが優れているというより、「計画性の問題」という見方もできます。そもそも、60歳前に必要になる資金とはなんでしょうか?マイホーム購入資金、マイカー購入資金、教育資金、結婚資金、海外旅行資金・・・いろいろあると思いますが、目的によって必要になる時期が違います。基本的に10年以上の長期投資になる積立投資に向かない場合も多いと思います。
また、老後2000万円問題などと言われるまでもなく、老後資金は全日本人にとって必ず必要な資金です。現在169万人がiDeCoを利用していますが、本来は60歳以下の全日本人がiDeCoで老後資金を貯めるのが理論上は正解です。もちろんいろんな状況の方がいますので、どうしても老後資金をiDeCoで運用する余裕のない方もいると思います。そういう方はまずはiDeCoで老後資金を貯めれる状況を目指すことからはじめてみてはいかがでしょうか。
みなさんそれぞれのファイナンシャルプランから必要な老後資金を計算すると、投資の力を使わないとお金が足りなくなる事に気づきます。まずはiDeCoで必要な老後資金作りを始め、収入UPと生活コストの見直しで次第に投資額を増やしていき、iDeCoの枠を超えたらつみたてNISAでさらに資産形成していく。こんな計画性が重要なのではないでしょうか。
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ロリー・マシロイ
証券会社勤務を経てMRへ転職。MR育成の際にお金の知識を教えることで、売れるMRに成長する事例を体験した。MRは専門知識は高い反面、お金や商品を扱うことがないことと、働く意味とお金の知識は密接に繋がっていることがその理由だと考え、このブログを通して多くのMRにお金の知識を伝えたいと考えている。
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