MRの資産運用

【2020年6月】積立投資はいつまで続けるべきか?投資目的別に回答します後編〜バリュー平均法とは?〜

みなさんこんにちは!

お金の探究者 ロリー・マシロイです。

前回は、「とにかくお金を増やしたい(金持ちMRさんを目指す)方」は『可能な限りずっと積立投資を続ける』ことを示しました。また、配当金の考え方も紹介しました。前の記事:【2020年6月】積立投資はいつまで続けるべきか?投資目的別に回答します前編〜もっとも増やしたいなら?〜

今回は、「老後資金を蓄えたい方」と「教育資金やマイホーム資金を貯めたい方」への答えを示したいと思います。

この2つの投資目的に共通していることがあります。

  • 必要な金額を設定できる
  • 必要になる時期を設定できる

例えば、「10年後にマイホームが欲しいので、頭金として500万円貯めたい」や、定年退職する20年後までに2000万円貯めたい」などです。

この場合は、何年後に必要かが決まっているので、いつまで続ければ良いのかはその期間とイコールということになるのですが、しかし、そううまく行くのでしょうか?もし利回りが決まっているのであれば、確実に目標金額を貯めることができます。しかし、いくら優良なインデックスファンドで運用したとしても、将来どのくらい増えているのかは誰にもわからないのです。では、どうすれば良いのでしょうか?

それは、『バリュー平均法』が解決してくれます。

バリュー平均法とは、必要な時までに目標金額が確実に貯まる投資方法です。今まで解説してきたドルコスト平均法と同じく、毎月積立投資して行くのでとても似ている投資法です。違う点は、毎月積み立てた資産のバリュー(評価額)によって、その月の積立金額が変わるという点です。

例えば、「10年後にマイホーム購入頭金として500万円が欲しい」とします。

つみたて簡単シミュレーション(楽天証券)

上記リンク先のつみたて簡単シミュレーションで計算すると、利回り5%で運用した場合、月々32000円積み立てると良いことがわかりました。(わかりやすくするために千円以下は切り捨て)

そこで、毎月32000円の積立を開始します。利回りが5%であれば毎月32000円づつで10年後には500万円になるわけですが、実際の利回りは変動します。そこで、バリュー平均法では、「毎月の評価額」と「利回り5%での期待評価額」の差額を積み立て金額とするのです。

利回り5%で運用した場合の2025年1月の評価額(バリュー)

バリュー平均法の積立金額は、月によって10000円の時もあれば、50000円の時もありますし、期待評価額を実際の評価額が上回っていた場合は増加分を売却してキャッシュに戻すこともあります。このように、その時の評価額(バリュー)を毎月調整していくので、必ず10年後には500万円貯まることになります。

ただ、バリュー平均法にはデメリットもあります。

それは、暴落時や、低迷が長期間続いた時に継続が困難になることです。2025年1月に大暴落が起きて、評価額が150万円になったとします。期待評価額は202万円なので、その月は52万円積み立てる事になるのです。もしこういったことが続くと、途中で継続できなくなる可能性も出てくるわけです。

つまり、バリュー平均法は収入に対して目標金額が大きすぎる場合は向かないと言えます。資産を大きく膨らませたいなら、ドルコスト平均法、現実的な目標金額をクリアしたいのであればバリュー平均法、と使い分けるのも良いかもしれません。

今日の結論

『目標金額と期限が決まっている場合は、バリュー平均法で積立投資してみよう』

全編と後編で、「積立投資はいつまで続ければ良いのか?」に答えてみました。投資に絶対はないので難しい質問ではありますが、ただ積み立てて行くのではなく、目的に合わせた継続可能な資産運用計画を立てることはとても重要です。また、増やした資産を取り崩すだけでなく、配当で受け取るという出口も見据えて資産運用計画を立てると、将来がより楽しみになると思います。

このブログが積立投資を安心して始める(継続)するきっかけになったら嬉しいです。質問や疑問があればコメント欄に記載いただければ回答していきたいと思います。

また、このブログが役に立ったと思っていただけたら、みなさんの家族や友人に紹介していただけると嬉しいです。

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ロリー・マシロイ

証券会社勤務を経てMRへ転職。MR育成の際にお金の知識を教えることで、売れるMRに成長する事例を体験した。MRは専門知識は高い反面、お金や商品を扱うことがないことと、働く意味とお金の知識は密接に繋がっていることがその理由だと考え、このブログを通して多くのMRにお金の知識を伝えたいと考えている。

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